高麗人参には様々な健康効果があることが知られています。高麗人参に含まれるサポニン成分(ジンセノシド)は配糖体の一種です。
今回、修飾ポリスチレン充填カラム(Purif-PackⓇポリマー)とPurif-PackⓇODSを用いて、高麗人参パウダー中に含まれるサポニン(ジンセノシド)の分取を行いました。
本アプリケーションは、中圧分取(フラッシュクロマトグラフィー)での精製例ですが、中高圧分取装置(PurifⓇ-Rp2)を使用することで、さらに高純度な精製も実現できます。
【 一次分離(前処理)】
天然物のサンプルから微量成分を分取するためには、分離を阻害する夾雑物の除去が必須である。
活性物質の探索においては、再現性良く粗分けすることにより効率化が期待できる。
1. 高麗人参パウダー5 gを60% メタノール(50 mL) で抽出し、30分間撹拌した。
2. 抽出液を遠心処理後、上澄を回収し、純水で倍に希釈、分取サンプルとした。

ジンセノシドRb1 パウダー溶解液 サンプルアプライ PurifⓇ-Rp2で分取
一次処理、分取の流れ
Aサンプル溶解(5 g / 50 mL)
60% メタノール水溶液
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B水で倍に希釈後
修飾ポリスチレンゲル
(Antares SIZE60)
アプライ(自然落下)
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▼
図 2
HPLC(+TLC) で
サンプルが含まれる
フラクションを同定
▼
図 3
ODS 分取
or
HPLC セミ分取
■分取結果
【分取条件】
装 置:
PurifⓇ-Rp2
(中圧、高感度セル)
カラム:
Purif-PackⓇ シリーズ
Antares SIZE60
移動相:A:水 / B:メタノール
B: 0%(0‒6 min),
30% (6‒15 min),
60% (15‒24 min),
100% (24‒40 min)
流 量:20 mL/min
検 出:UV203 nm
図1. 修飾ポリスチレンゲルを用いた分取 (当社測定値)
■HPLC での確認(図1の各ピークトップ)
【HPLC 分析条件】
カラム:Shodax Asahipak
NH2P-50 4E
移動相:H2O/CH3CN=20/80
流 速:1.0 mL/min
検 出:UV (203 nm)
温 度:40 ℃
図2. HPLC での確認(各ピークトップ) (当社測定値)
※掲載データはカラムの状態や使用条件により変化する場合がございます。
【一次分取で得られた Peak④ の部分を回収し ODS カラムを用いて分取】
ジンセノシドRb1
約8 mgを回収
【分取条件】
装 置:
PurifⓇ-Rp2(中圧、高感度セル)
カラム:
Purif-PackⓇ ODS 25μm-SIZE60
移動相:A:アセトニトリル水溶液 30%
B:メタノール
B:0%(0-25 min),
100%(25-36 min:夾雑物確認)
流 量:20 mL/min
検 出:UV203 nm
図 3. ODS カラムの分取 (当社測定値)
■HPLC での確認(図3の各ピークトップ)
【HPLC 分析条件】
装 置:SHIMADZU
Prominence LC-20AD
カラム:Shodex Asahipak NH2P-50 4E
移動相:H2O/CH3CN=20/80
流 速:1.0 mL/min
検 出:UV (203 nm)
温 度:40 ℃
図 4. HPLC での確認(各ピークトップ) (当社測定値)
- 夾雑物の多いサンプルから、液液抽出を行わずカラムワークのみで微量成分の分取を行った
- PurifⓇ シリーズは高感度セル (3 mm) が使えるので、微量から大量精製まで感度よく分取が可能
- 基材の異なるカラムの組み合わせにより、多様な分取を実現
- PurifⓇ-Rp2 なら HPLC 分取カラムでさらに精製度を向上
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