動的光散乱 (DLS) 測定器 DynaPro NanoStar

概要

動的光散乱 (DLS) 測定器 DynaPro NanoStar外観写真

DynaPro NanoStarは、動的光散乱法により、ナノ粒子やタンパク質の粒子径分布測定を迅速かつ高精度で測定することができます。また、静的光散乱測定機能も搭載し、タンパク質の分子量測定にも対応します。

特長

高感度分析を実現

高出力半導体レーザーと高感度検出器を標準搭載し、高感度分析を実現します。

迅速分析に対応

わずか数秒でデータを得ることができます。

微量分析に対応

1.25µL容量の石英セルと4µLの使い捨てセルに対応!!貴重な試料の測定を可能にします。

4µL容量の使い捨てセル
4µL容量の使い捨てセル
貴重な試料をコンタミの影響なく測定できます

広い温度設定範囲

-15~150℃の広い範囲で温調が可能です。

MALS検出器との接続が可能

MALS検出器に接続し、フローDLS測定を実現します。

主なアプリケーション

  • ナノ~サブミクロン粒子の粒度分布測定
  • タンパク質の粒子径及び重量平均分子量測定
  • 試料の熱安定性評価
  • 溶液粘度の測定

測定原理

希薄溶液中に分散している粒子は、液中でブラウン運動をしています。ブラウン運動は、粒子の大きさに依存し、小さな粒子は早く、大きな粒子はゆっくりとランダムな動きをしています。そのような粒子に光を照射した際に得られる散乱光は、分子サイズに依存した揺らぎを持ちます。動的光散乱法は、この光散乱強度の揺らぎの時間依存から、散乱強度の自己相関関数を求め、そこから拡散係数(Dt)を求めます。拡散係数(Dt)と流体力学的半径(Rh)の関係は、ストークス・アインシュタインの式で表され、試料の粒子径を求めることができます。

測定原理

仕様

仕様
測定粒子半径範囲(Rh) 0.2 ~ 2500nm (バッチ測定)
分子量測定範囲 300Da ~ 1MDa (試料に依存)
サンプル最低濃度 0.1mg/mL (14kD リゾチーム測定時)
レーザー波長 658 or 785nm(オプション)
レーザー出力 10 ~ 100mW (可変)
検出器 APD (DLS測定用)、シリコンPIN (SLS用)
測定セル 石英セル(1.25µL or 45µL容量)
4µL容量使い捨てセル
1cm角セル
温度制御範囲 -15℃ ~ 150℃ (20℃以下は窒素パージが必要)
光ファイバー マルチモード
コーリレーター 512チャンネル、マルチタウ、100 n秒サンプリング時
寸法 180 (H) × 360 (W) × 600 (D) mm

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