近年、食品の品質保証においては、成分規格への適合だけでなく、
「表示どおりの原料が使われているか」「不正な混合が行われていないか」といった真正性の確認が重要視されています。
その評価手法の一つとして広く活用されているのが、
**安定同位体比分析(Isotope Ratio Mass Spectrometry:IRMS)**です。
IRMSの手法は産地判別などで既に利用されています。
そのほかの応用例として、はちみつに含まれる糖は主に花蜜由来のC3植物に由来するのに対し、異性化糖などの外来糖はトウモロコシやサトウキビといったC4植物由来であることが多く、両者では炭素同位体比(δ¹³C)に明確な差が生じます。

この特性を利用したIRMS分析により、
はちみつ中に本来含まれないC4植物由来糖(異性化糖など)が添加されているかどうかを高い信頼性で評価することが可能です。
実際には、はちみつ全体とタンパク質画分の炭素同位体比を比較する手法が用いられ、国際的にも確立した真正性評価法として知られています。
一方で、IRMS分析には限界もあります。
例えば、花の種類を特定することや、炭素同位体比のみで産地を厳密に判別することは困難であり、これらの評価には他の分析手法や情報と組み合わせた総合的な判断が必要となります。
そのため、はちみつの品質評価や真正性確認においては、IRMSに加え、HPLCによる糖分析や分取精製など、目的に応じた複数の分析手法を組み合わせることが有効です。
本コラムでは安定同位体比分析を中心に、関連する分析技術や装置アプリケーションについても併せてご紹介いたします。
昭光サイエンスでは、約30年にわたり安定同位体比分析の受託サービスを提供しており、
前処理から測定、データ解析まで一貫した高品質な分析体制で、多くの研究機関・企業様にご評価いただいております。
はちみつをはじめ、食品全般の真正性評価や品質保証に、ぜひご活用ください。
アプリケーション
【はちみつ異性化糖添加判別例】
https://www.shoko-sc.co.jp/application/5b74071a8934e6755e3c3f31cfc2e06fd11ee804.pdf
その他のアプリケーション
【はちみつの"不純物"の分取例】分取精製装置を用いて異性化糖を分取した例
https://www.shoko-sc.co.jp/application/2023/04/000621.html
【はちみつ中の糖分析例】はちみつの検査実施要綱(一般社団法人 全国はちみつ公正取引協議会)」に基づいた実施例
https://www.shodex.com/ja/dc/03/02/116.html
【単糖、二糖の分析例】
https://www.shodex.com/ja/dc/03/02/64.html
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