移動相溶媒の違いによる分取の比較をしました。
クロロホルムとジクロロメタンはほぼ同じ溶出時間が得られました。
酢酸エチルはクロロホルムとジクロロメタンに比べ溶媒極性が高いため、溶出時間が早くなりました。
酢酸エチルの使用はハロゲン含有物質を使用できない場合や溶出時間が遅いサンプルを分取する場合に有用です。
■分取条件
カラム Purif-Pack SI60 SIZE:60
流量 20 ml / min
サンプル アセトアニリド 0.01g (t0 トルエン)
①移動相 クロロホルム:メタノール =97:3(ISO)
②移動相 ジクロロメタン:メタノール=97:3(ISO)
③移動相 酢酸エチル:メタノール =97:3(ISO)
t0 (sec) |
溶出時間 tr(sec) |
理論段数 N |
ピーク幅 w |
Rf値 | ||
①クロロホルム | 124.0 | 300.5 | 177.0 | 86.0 | 0.32 | |
②ジクロロメタン | 122.5 | 317.5 | 245.0 | 79.9 | 0.28 | |
③酢酸エチル | 124.0 | 231.5 | 289.0 | 60.2 | 0.44 |