APS-100及びAPS-200diは、超音波減衰法を利用し、スラリーやエマルション、インクなどを希釈することなく、粒度分布を測定できます。攪拌、またはポンプ循環しながらの測定も可能で、沈降性の高いサンプルの粒度分布も測定できます。
APS-100は、装置に取り付けられた専用セル内で測定を行い、より沈降性の高いサンプルの測定に適します。
APS-200diは、使い捨てカップを用いた測定に対応し、洗浄作業を簡便に行えます。
■APS-100 ■APS-200di
懸濁液中に超音波を発信すると、次第に音圧が減少します。この超音波の伝搬に伴う音圧の減少を減衰と言います。懸濁液における超音波減衰率は、サンプル濃度、粒子径、粒子と溶媒の密度などに依存します。APS-100及びAPS-200diは、測定サンプル及び溶媒に1‐100M Hzの範囲で任意の周波数の超音波を発信し、各距離における各周波数の減衰率を測定することにより、粒度分布を算出します。 独自の特許ソフトウェアの採用により超音波減衰スペクトラムから粒度分布形状を仮定せずに粒度分布を求めることができます。粒度分布測定の他、固形分濃度、pH、電気伝導度、温度、音速を測定することができます。
プローブには、超音波発信と受信を行うトランスデューサが含まれています。プローブ先端から発信された超音波が反射板に反射し、サンプル中を通過した超音波を受信します。反射板が稼働することにより、任意距離での超音波減衰率を測定します。
任意の距離における周波数と減衰率の関係を示したプロットです。粒度分布を求める為には、サンプルと溶媒双方の減衰スペクトラムを測定する必要があります。
粒度分布形状を仮定することなく、粒度分布を求めることができます。体積基準、個数基準、面積基準を表示します。粒子径の表示は、リニアスケール、対数スケールの双方に対応し、表示範囲も自由に変更できます。
粒子径測定範囲 | 5 nm~100 μm |
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適応試料濃度 | 0.1 Vol%~60 Vol% |
測定対応溶媒 | 水系(pH:0~14)、有機溶媒系の双方に対応 |
適応試料粘度 | 流動性があること(20,000 cp以下) |
必要サンプル容量 | APS-100:100mL(標準)、50mL(オプション) APS-200:100mL(マグネティックスターラーによる攪拌、pH、電気伝導度測定不可) 200mL(撹拌子による攪拌、pH、電気伝導度の同時測定に対応) |
寸法(cm) | 47(W)×40(H)×61(D)cm |