示差屈折率検出器 Optilabシリーズ

概要

示差屈折率検出器(RI検出器)Optilabは、光散乱測定に必要な溶媒、溶液の絶対屈折率測定及びdn/dc測定にも対応する世界最高スペックの示差屈折率検出器です。MALS検出器と同波長での測定に対応し、SEC-MALS測定において、より正確な分子量測定を実現します。
HPLC用のOptilabとUHPLC用のmicroOptilab、高濃度試料測定用のOptilabHCがございます。

示差屈折率検出器 Optilabシリーズの製品写真

特長

広いダイナミックレンジ

従来のRI検出器は、2つ検出器で屈折率変化を検出していますが、Optilabは、512個の光測定素子で成り立つフォトダイオードアレイで検出しています。この技術により、高精度測定は勿論、高濃度測定やグラジエント分析にも対応する広いダイナミックレンジでの測定も実現します。


従来のRI検出器測定


Optilab TrEXでの測定

多角度光散乱検出器と同波長の光源を採用

SEC(GPC)-MALS測定時に、濃度検出器として使用するRI検出器は、光散乱検出器と同波長であることが望ましく、SEC-MALS測定用のRI検出器として、高精度測定を実現します。

dn/dcの測定に対応

静的光散乱測定にて分子量を求める際に必要なパラメータであるdn/dc値(屈折率の濃度増分)を実測できます。

絶対屈折率の測定に対応

セル内に封入している溶媒、溶液の絶対屈折率を測定できます。

優れた温調機能

測定部は、ペルチェ温調を採用しており、低温(4℃)~50℃までの温調に対応します。また、内部は2重温調されており、安定した測定を実現します。

主なアプリケーション

  • dn/dc測定
  • 絶対屈折率測定
  • UHPLCでの示差屈折率検出器(RI検出器)としての使用(micro Optilab)

仕様

示差屈折率

高性能示差屈折率検出器 Optilab仕様1
  Optilab Optilab HC micro Optilab
示差屈折率測定範囲(RIU) -0.0047~+0.0047 -0.0026~+0.0347 -0.0047~+0.0047
ピーク間ノイズ(RIU)* ±7.5 × 10-10 ±1.5 × 10-9 ±1.5 × 10-9

絶対屈折率

高性能示差屈折率検出器 Optilab仕様2
  Optilab Optilab HC micro Optilab
測定範囲(RIU) 1.2~1.8 1.2~1.8 1.2~1.8
感度(RIU) ±0.002 ±0.002 ±0.002

流路

高性能示差屈折率検出器 Optilab仕様3
  Optilab Optilab HC micro Optilab
バンドブロードニング** <12μL <12μL <4μL
内部容量(入口配管+フローセル) 51.4μL 51.4μL 13.7μL

その他仕様

高性能示差屈折率検出器 Optilab仕様4
  Optilab Optilab HC micro Optilab
温調範囲 4℃~65℃ 4℃~65℃ 4℃~65℃
光源 658nm±20nm(標準):その他光源波長にも変更可能
寸法 58cm(L) × 36cm(W) × 18cm(H)

ページトップへ