ダイオキシン類分析における最終工程の濃縮
作業効率(生産性)の向上と作業環境の改善に必須の存在となった窒素吹付濃縮停止装置「EVAN-HEX」
株式会社日吉 分析検査部分析検査課有機分析係様
窒素吹付濃縮停止装置「EVAN-HEX」を導入いただいた株式会社日吉様に、装置の使用状況についてお話を伺うことができました。
株式会社日吉様は、滋賀県近江八幡市に本社を構え、環境分析、工業薬品販売、上下水道施設の運転保守、廃棄物処理・清掃業務など、地域社会の環境を守る多彩な事業を展開されています。調査から保守管理、廃棄物処理まで一貫して対応可能な体制を整え、安心・安全な生活環境づくりで地域に貢献されています。
Q1:装置をご使用の部署と用途を教えてください。
A:分析検査部 分析検査課 有機分析係で、ダイオキシン類分析の最終濃縮工程に使用しています。
Q2:EVAN-HEXをどこで知りましたか?
A:もともと創造化学研究所/テクノシグマ様と多検体窒素濃縮装置を設計していただいており、他装置も含めてお付き合いがありました。約2年前の会社訪問時に開発中の本装置を紹介いただき、完成・販売開始の際にデモを依頼しました。
Q3:ご購入の経緯と、採用の決め手は?
A:働き方改革の一環として自動化装置の導入を推進しています。最終濃縮では適切な液量で停止させるために人がつきっきりになる必要があり、濃縮開始時間によっては残業も発生していました。本装置は一定量で濃縮を自動停止でき、終夜運転も可能なため、この点が最大の採用理由になりました。
Q4:導入までの過程を教えてください。
A:まずデモ機を借り、実際の濃縮容器で濃縮停止の動作検証を繰り返し行いました。問題なく使用できそうだったため1台導入し、作業ルーティン内で数ヶ月運用しました。作業効率が向上したため、前処理装置の検体数に合わせてさらに1台追加で導入しました。
Q5:他メーカー品・従来方法との比較で良かった点は?
A:容器とノズルをセットするだけで、ノズルの降下と窒素停止が自動で行われる点がとても便利だと感じています。
Q6:実際に使ってみて期待通りの結果でしたか?
A:センサー設定位置で正確に濃縮が停止し、操作もシンプルなので非常に良いです。
Q7:さらに欲しいと思う機能・性能は?
A:ダイオキシン類分析用濃縮容器は1つずつ形状が微妙に異なるため、センサーの反応が鈍い容器もあり、位置調整が必要になります。本装置は6個まとめてセンサー位置調整する仕様なので、個別に調整が可能だとさらに便利になると感じます。ただし現状のセンサー調整機能で問題なく運用できています。
Q8:使い方や加熱ブロックの依頼時に工夫した点は?
A:液の減りが遅いとノズルが液面に触れてしまう可能性があるため、液面とノズルの距離を適切に調整して使用しています。加熱ブロックについてはデモ機よりも5mm低い仕様で設計していただき、濃縮容器が取り出しやすくなるよう依頼しました。
インタビュー後記
この度は、お忙しい中インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。
窒素吹付濃縮停止装置(EVAN-HEX)の導入により作業効率(生産性)の向上と作業環境の改善を同時に実現できたとお聞きすることができ、嬉しく思います。
今後も「お客様の声」を通じて、メーカーと協働し、品質改善に努めてまいります。
導入製品
【窒素吹付濃縮停止装置 EVAN-HEX】
https://www.shoko-sc.co.jp/products/equipment/concentrator/index.html
長時間を要する溶媒留去を乾固させずに指定の残液量で自動終了する濃縮装置です。


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