酸性物質の吸着(安息香酸の吸着)

NHカラムは酸性物質を吸着しやすいため、塩基性物質の分離に使用します。

酸性物質を吸着しやすい性質を利用し、サンプル内の酸性物質の除去ができます。

 

分離例

    

                           ピーク①、②、及びサンプルのTLC

■分取条件

 カラム  : Purif-Pack NH60 SIZE:60

 移動相 : A:ヘキサン B:酢酸エチル

        グラディエント送液

   B 24 % ( 0~2 min )

   B 24→46 % ( 2~5 min )

   B 46 % ( 5~11 min )

      B 46→99 % ( 11~14 min )

   B 99 % ( 14~30 min )

 流量   :20 ml/min

 検出   :UV 254nm

 サンプル: 1 アニリン  0.02g

      2 フェノール 0.1g

       3 安息香酸  0.1g →溶出しない

 

Purif-Pack NHシリーズでは酸性物質である安息香酸がカラム内に吸着し、

除去ができました。

弱酸性物質であるフェノールは、極性溶媒の比率を高くしていくと溶出します。

移動相の溶媒比率を制御することで溶出や除去が可能となります。

 

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