Optilabによるdn/dc測定

dn/dc値は“固有の屈折率増分”と呼ばれ、溶質の濃度変化に対して、そのポリマー溶液の屈折率がどのくらい変化するかを表しています。

屈折率とは物質(溶液)中の光の透過速度です。屈折率が大きいほど透過速度が遅くなります。 Optilab DSPは光の透過速度の差による干渉作用で直接屈折率(透過速度)を計測しますので他の方式と比べ最も精度があります。

同じ質量のポリマーでもdn/dc値が大きい程散乱光の強度は大きくなります。 dn/dc値は光散乱測定には必要不可欠なファクターで測定した分子量に大きな影響を与えます。 またdn/dc値は波長によっても変化します。測定は光散乱検出器と同波長で行う必要があります。

dn/dc値の測定は、Optilab DSPに数種類の濃度の試料を順次注入することにより専用のソフトウェアで自動的にデータ収集が行なわれ簡単にdn/dc値が求められます。

Optilabによるdn/dc測定

図1:インジェクションバルブ付きのシリンジポンプを用いて、9種類の濃度の塩化ナトリウムをOptilab DSPのP2Lセルに注入し各濃度で平らになる点を計測しました。

Optilabによるdn/dc測定

図2:計測された結果より各濃度の信号強度(dn)とその濃度(dc)から専用のソフトウェアによりdn/dc値を求めました。

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