合成高分子と生体高分子の特性解析

合成高分子あるいは生体高分子の分子量(Mw)や分子サイズを決定するには、標準試料を用いて相対的に測定する方法が多く用いられてきましたが、光散乱を用いた絶対測定がこれに代わる最も効果的な手段の一つといえます。 多角度光散乱(MALS)検出器DAWN(DAWN DSP および miniDAWN)は、従来の煩わしい光散乱測定を非常に簡便で精度あるものにしました。 DAWN はわずか千から数千万の分子量までの広い範囲で測定が可能です。

DAWN を GPC(SEC) システムに接続することにより、絶対分子量とサイズ分布を仮定を設けずに直接決定することができます。

DAWN は分子量、分子サイズ、形状などの特性解析に、非常に有効な情報を簡単に与えてくれます。

4種類の標準物質におけるDAWN(r)DSPの各検出器の出力を3次元表示したもの

図1:4種類の標準物質におけるDAWN(r)DSPの各検出器の出力を3次元表示したものです。 各検出角度ごとの傾きの大きい方が分子サイズが大きくなっています。

光散乱(90°)と示差屈折率検出器の出力

図2:光散乱(90°)と示差屈折率検出器の出力を表わしています。 示差屈折率検出器はサンプル注入量が等しい場合、4本のピークのように面積がほぼ等しくなります。 光散乱の出力は分子量と濃度に比例しますので同じ濃度なら高分子ほど光散乱信号が強くなります。 左側のピークほど高分子であることがわかります。

ページトップへ