ゼラチン

表

ゼラチンは、異種の水溶性タンパク質の混合物です。 ゼラチンは天然には存在しませんが、哺乳類の器官の1/3を占め、皮膚、骨、歯、関節などの主要な成分であるコラーゲンから得ることができます。

ゼラチンは、止血剤、薬用カプセル、安定剤、濃厚剤、食品用として多く用いられます。 他のポリマー同様、ゼラチンのモル分子量分布は最終製品の品質に大きく影響を与えます。 ここでは、光散乱検出器(miniDAWN)とサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)とを組合せた、SEC-MALS法がゼラチンの絶対法によるキャラクタリゼーションのために重要な手段となることを示します。

ゼラチン加水分解物のモル分子量は、SECのピークの各スライス・データから図1に示すDebyeプロットを用いて計算されます。 微分モル分子量分布を図2に示します。 (手動により処理されたのは1つのデータファイルだけで、他の4つのデータはASTRAの「テンプレート処理」により自動的に処理されたものであることにご注意ください。)

サンプルのモル分子量は2kDaから300kDaの間で変化しますが、図2および表から良好な再現性が得られていることがわかります。

miniDAWNとSECシステムとを組合せることにより、絶対法により直接的に、較正用の試料を使用せずに、分子構造に関する仮定を設けることなく、ゼラチンのキャラクタリゼーションを行うことができます。 miniDAWNの再現性と高感度により、バッチ間、ロット間のモル分子量の差を測定して、品質管理に役立てることが可能です。

ピークの1つのスライスから求めたDebyeプロット

図1:ピークの1つのスライスから求めたDebyeプロット。 このプロットの傾きと切片から、モル分子量とrms半径が求められます。

ゼラチンのサンプルを5回連続注入した場合の微分モル分子量分布

図2:ゼラチンのサンプルを5回連続注入した場合の微分モル分子量分布。 最初の1つのデータファイルは手動で処理、他の4つのデータはASTRAの「テンプレート処理」により自動的に処理。

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